アミューズメント向け自販機の開発ノウハウ
このページを読んでるみなさんも一度は、町角のプリクラのシールや、自販機の名刺を作られたことはあると思います。ここでは、そのアミューズメント用途に使われている自販機にどういった工夫がされているのか、触れてみましょう!
1.使いやすい操作!
はじめて使う人が、わかりやすく、間違いのないように操作させなければなりません。画面のユーザインターフェースは慎重に検討され、実際に多くユーザがテストを行い、その結果を反映させる試行錯誤が求められます。
名刺作成ソフトの例では、インターフェースの検討の結果、ひらがなのなかから文字を選択させてユーザに漢字変換させる方法よりも、技術的には難しい(!)タッチパネルから画面上に書いた「漢字」文字を直接、コンピュータに認識させる方法を採用しました。これによって回転率や使い勝手の良さを大幅に向上させることができました。
2.なんといっても売上=回転率!
上でもちょっと触れましたが、使い勝手だけではなく回転率を考慮した設計にしなくてはいけません。ユーザが画面の前で悩んでいる間にビジネスチャンスは減ってしまうのですから!
ユーザに操作が自動的に認知されやすい画面設計、ハードウェア性能をフルに駆使するプログラミングが求められます。まさにここは開発者の腕のみせどころです。
ちなみに1つのプリクラシステムのなかに多くのキャラクターや背景が詰め込まれないのも、ユーザーに悩まさせないようにして回転率をあげる工夫の一つなんですよ!。
3.あたりまえだけど魅力的な商品
さて、お金を払って撮った写真や名刺の写りがよくなければ、お客さんは満足してくれません。これではせっかくの使い勝手の良さも、回転率も意味がありませんよね。写真・印刷品質はりピート客の有無にダイレクトに響いてくるといって間違いありません!
カメラを使っている人にはあたりまえの話ですが、ズームや、シャッタースピード、しぼりなど微妙なカメラ制御機能が必要になってきます。印刷するにも、画像情報を加工処理してからです。色調の制御を行ってモノトーンやセピア調にしたり、背景(フレーム)と写真をうまく合成させる処理です。これらのカメラ、プリンタ制御技術もプリクラ系自販機ソフトウェアに求められる重要な機能です。
目立たないところでは、電源やコインユニットを制御したり、紙詰まりや紙切れした際の例外処理もきちんと考慮しなくてはいけません。つまるところ、たくさんの希望・要望・機能を取り入れていけば、必要な技術もたくさん必要で、アミューズメント向け自販機は本当に多くのハードウェアの制御技術が集約されているといえます。
これら電源管理・印刷制御・効率的なユーザーインターフェース設計などアミューズメント系技術は、企業で使われている業務システムにも適用されています。工場や銀行に置いてあるの計数機(重さやお金を数える機械です)もアミューズメントマシン同様にコントロールすることが可能です。ちなみに業務システムにご興味があるかたは、業務のシステム化ページもご覧ください。
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